まつ育には良い睡眠が大切。
まつげのために眠りの質を高めるには
「まつげ美容液を使っているのに、まつげの長さと太さが変わらない…」それはもしかすると、睡眠不足が原因かもしれません。憧れのまつげに近づくには、外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大切。特に質の良い睡眠をとることで、まつげの成長を促せます。
そこで今回は、睡眠がまつ育に必要な理由と、睡眠の質を高める方法について紹介します。
なぜまつげの成長には睡眠が必要なの?
良い睡眠が毛母細胞を活性化させる
まつげが伸びるには、毛根に存在する毛母細胞の働きが重要です。毛母細胞は、毛根にある毛乳頭から栄養や酸素を受け取り、細胞分裂をします。そして、分裂を繰り返して押し出されていくことで、まつげが成長するのです。
しかし、睡眠不足の状態が続くと、毛母細胞の機能が低下しやすくなります。すると、まつげが伸びにくくなったり、抜けやすくなったりすることも。
毛母細胞を活性化させるためには、睡眠を十分にとることが大切です。毛母細胞の細胞分裂は、午後10時から午前2時の間に活発になるといわれています。この時間帯に質の良い睡眠をとることが、美しいまつげの成長に繋がるのです。
良い睡眠をとることで成長ホルモンが分泌される
睡眠中に脳下垂体から分泌される成長ホルモンは、毛母細胞を活性化させたり毛を修復したりする働きがあります。また、成長ホルモンはまつげの主成分となるタンパク質の合成を促してくれます。つまり、まつげの成長には美容液だけでなく、成長ホルモンの働きが必要不可欠です。
成長ホルモンは、眠りに入った直後から3時間の間に多く分泌されます。しかし、ただ寝れば良いわけではありません。どんなに早く寝ても眠りが浅い状態が続くと、成長ホルモンがあまり分泌されない可能性があります。
つまり、成長ホルモンの力を十分に得るためには、睡眠の質を高めることが大切です。習慣や環境を見直して、入眠直後に深い眠りに入れるようになると、成長ホルモンの分泌量を高められます。
まつげの成長を促すためには、毛母細胞が活性化する午後10時から午前2時の間に、質の良い睡眠がとれると良いでしょう。
睡眠の質を高めるには?おすすめの方法を9つ紹介
1:寝る部屋の環境を整える
睡眠の質を高めるためには、静かで暗い部屋で寝ることが大切です。明るくて騒がしい環境では、自律神経の交感神経が優位になり、寝つきが悪くなってしまいます。
寝室を暗くて静かな状態にすることで、自律神経の副交感神経が優位に働くようになり、リラックスして眠りにつきやすくなるでしょう。
2:寝心地の良い寝具を選ぶ
深い睡眠をとるためには、なるべく寝具選びにもこだわりましょう。寝具が硬すぎたり、薄くて寒さを感じたりすると、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。
保温性やフィット感だけでなく、硬さや吸湿性などもチェックすることをおすすめします。暑い夏の時期に使うマットは、ひんやりとした冷感ジェルマットが良いでしょう。
また、枕のサイズや素材は、自分にとって心地よく寝られそうなものを選ぶことが大切です。
3:寝る前に食事はしない
夕食は、なるべく寝る3時間前までに済ませましょう。寝る直前に何かを食べてしまうと、寝るときにも消化器官が働いている状態になり、眠りが浅くなってしまう可能性があります。
また、お酒を寝る前に飲んでしまうと、アルコールの影響で脳が活発な状態になり、眠りが浅くなってしまうことも。お酒を飲むなら、なるべく寝る3時間前までにしましょう。
4:お風呂は早めに済ませる
人の体は、寝るときに体の深部体温が下がるようになっています。お風呂に入って体を温め、その体温が寝るときに下がることで、自然と眠気が起こって寝つきが良くなるのです。
しかし、寝る直前に熱いお風呂に入ってしまうと、交感神経が刺激されて体が興奮状態になり、寝つきが悪くなることがあります。
スムーズに深い眠りに入るためには、寝る1〜2時間前にお風呂を済ませましょう。また、お湯の温度は38〜40℃程度にすると、副交感神経が優位な状態になってより眠りの質が高まります。
5:寝る前はスマホやパソコンの使用を控える
睡眠の質を良くするためには、寝る前にスマホやパソコンを使用することは控えた方が良いです。
スマホやパソコンの画面から出るブルーライトは、自律神経の交感神経を活発にさせてしまい、寝つきが悪くなる原因になります。また、寝る前にスマホで動画やゲームを楽しむと、つい夜更かししたくなってしまいますよね。
寝る前はスマホやパソコンを使用するのではなく、読書をしたり音楽を聞いたりしてリラックスすることをおすすめします。
6:朝に太陽の光を浴びる
朝は、カーテンを開けたり外を散歩したりして、太陽の光をたくさん浴びましょう。朝から日中のうちに太陽の光を浴びることで、幸せホルモンであるセロトニンがつくられます。
そして、起きてから約16時間後に、セロトニンが材料となって睡眠ホルモン(メラトニン)がつくり出されます。このメラトニンの量が多いほど寝つきが良くなるのです。
朝早く起きて太陽の光を浴び、セロトニンを多くつくることができれば、夜になると自然と眠気が起こりより良い睡眠に繋がります。
7:アミノ酸を摂取する
まつ育のために睡眠の質を高めるなら、アミノ酸の一種であるアルギニンやオルニチンを積極的に摂取しましょう。アルギニンやオルニチンを摂取することで、成長ホルモンの分泌を促すことが期待できます。
アルギニンを多く含む食品は、ゼラチンや湯葉、かつおぶしなどです。オルニチンは、しじみやチーズなどに含まれています。
また、メラトニンを生成するために、アミノ酸の一種であるトリプトファンを含む牛乳、鶏肉、卵、豆類なども食べましょう。
8:適度に運動&ストレッチをする
日中にウォーキングやジョギングなどの運動を適度に行うことで、筋肉の緊張がほぐれて深く眠れるようになります。寝るときに深部体温が下がりやすくなるので、寝つきも良くなりますよ。
また、寝る前にストレッチをして体を伸ばすと、リラックスして副交感神経が優位な状態になり、睡眠の質が高まります。ただし、寝る直前に体を激しく動かすと、交感神経が優位になって興奮状態になってしまうことがあるので注意が必要です。
9:アロマオイルでリラックスする
寝るときや入浴時にアロマオイルを使い、気持ちを落ち着けてリラックスできれば、自然と深い眠りにつけるようになります。
睡眠の質を高めるなら、ラベンダーやローズゼラニウム、スイートオレンジやベルガモットなどがおすすめ。自分にとって心地よいと感じる香りを選ぶことが大切です。 (※妊娠中の方は、ラベンダーのアロマオイルを使うことは控えましょう)
寝室で使うなら、アロマオイルをティッシュやコットンにつけて、ベッドや布団の近くに置きましょう。アロマオイルを使う際は、使用量や注意事項などを必ず確認して、正しく使用してくださいね。
睡眠の質を高めて理想のまつげに育てよう
まつげを健やかに美しく育てるためには、まつげ美容液を使ったケアだけでなく、良質な睡眠をとることが大切。寝る前の習慣や寝室の環境を見直して、スムーズに深い眠りに入れるようになると、成長ホルモンの分泌を高められます。そして、その成長ホルモンが、まつげの土台にアプローチしてくれて、理想のまつげに近づけるのです。ぜひ、今回の記事でご紹介した方法を参考にして、まつげの成長にとって良い睡眠を心がけてみてくださいね。